教えて、春日井くん



「高校でプールの授業がなくてよかった! 綺梨ちゃんの水着見られるところだった」
「今さっきスクール水着にしろって言ったのに」
「とにかく綺梨ちゃん! それは刺激が強いよ! 白だしフリルだしビキニだし谷間見えてる!」

せっかく春日井くんに喜んでもらいたかったのになぁといじけてみせると、申し訳さなそうに眉を下げてしまった。


「私は海やプールに行くよりも、春日井くんに褒めてもらいたかったんだ」

すると春日井くんは両手で顔を覆ってしまう。
赤い耳が見えてるよ、春日井くん。手を外して顔を見せて!


「正直……めちゃくちゃかわいい好き本当好き……っ、うわ!?」

嬉しくって抱きついてみると、そのまま体制が崩れてベッドに押し倒してしまう。


「よかった。喜んでもらえて」

春日井くんがベッドに沈み、私は彼の上に馬乗りになっている。私の下で赤い顔で動揺している彼をずっと見ていたい。




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