教えて、春日井くん
「え、待って。一瞬でいいから考えてから答え出して!? 今確実にしたいことでつられたよね? 今までの下りはなんだったの!?」
「春日井くん、彼女にしてください」
「……っ」
「こんな変態な私じゃダメですか」
ウブ男子好きで、変態なことに興味津々。
そんな私を既に知ってくれている春日井くんになら、いろんなことがお願いできそうで私の心がふわっふわに浮かれている。
「俺がお願いしてるのに、逆になってるよ」
少しだけ困ったように笑いながら、春日井くんが私に手を伸ばしてくる。
これからよろしくという握手を交わすのだと思って手を重ねると、何故かそのまま手を口元まで持っていく。
「え……っ」
私の指の付け根を舌先でちろりと舐めてきた。
そして私の反応を見ると、今度は指先を口の中に含む。
「ん……それ、くすぐったい」
春日井くんの口内で私の指の腹は弄ぶようにねぶられて、ぞくぞくとしながら行為に耐える。
「指も好きなんだ? 本当変態だね」
「ぅ……ちが、っ」
咎めるように囁かれて、体が熱くなっていく。私は変態。わかっている。
だけどこんなふうに言われると、恥ずかしくてたまらない。
「か、すが……ぃ、くん……っ」
「なーに」