伯爵令嬢のつもりが悪役令嬢ザマァ婚約破棄&追放コンボで冥界の聖母になりました
第3章 冥界の帝王に見初められましたけど……
目を開けると真っ暗だった。
真夜中に目覚めたときのような感覚だが、少しも目が慣れてこない。
いつまでも闇のままだ。
ただ、体に痛みなどはないし、気分も悪くはない。
エレナは身を起こしてみた。
少しはまわりの気配くらい分かるかと思ったが、やはり何も見えない。
目がおかしくなったのだろうかと手で瞼を押さえてみる。
指の温かさを感じる。
そういえば、縄で縛られていたはずなのに、手を動かせる。
エレナは少しずつ記憶をたどっていった。
たしか地下牢に閉じこめられて火事に巻きこまれたんだった。
自分はどうなったのだろうか。
ここはどこなのだろう。
「誰か……いませんか?」
人を呼びたい気持ちと、また牢屋番のような悪人が来ても困るという不安が重なって、大きな声が出ない。
闇からは何も返ってこない。
立ち上がってみる。
手探りでまわりの様子を知ろうとしても、何も触れる物がない。
一歩足を出してみる。
床なのか地面なのかは分からないが、しっかりとした固い土台で、穴や障害物のようなものはないようだ。
エレナは手を突き出し、摺り足で少しずつ移動してみた。
何も見えないし、なんの気配もない。
完全な闇だ。
真夜中に目覚めたときのような感覚だが、少しも目が慣れてこない。
いつまでも闇のままだ。
ただ、体に痛みなどはないし、気分も悪くはない。
エレナは身を起こしてみた。
少しはまわりの気配くらい分かるかと思ったが、やはり何も見えない。
目がおかしくなったのだろうかと手で瞼を押さえてみる。
指の温かさを感じる。
そういえば、縄で縛られていたはずなのに、手を動かせる。
エレナは少しずつ記憶をたどっていった。
たしか地下牢に閉じこめられて火事に巻きこまれたんだった。
自分はどうなったのだろうか。
ここはどこなのだろう。
「誰か……いませんか?」
人を呼びたい気持ちと、また牢屋番のような悪人が来ても困るという不安が重なって、大きな声が出ない。
闇からは何も返ってこない。
立ち上がってみる。
手探りでまわりの様子を知ろうとしても、何も触れる物がない。
一歩足を出してみる。
床なのか地面なのかは分からないが、しっかりとした固い土台で、穴や障害物のようなものはないようだ。
エレナは手を突き出し、摺り足で少しずつ移動してみた。
何も見えないし、なんの気配もない。
完全な闇だ。