Livre magie〜桜色の魔女〜
一 前世の夢
異世界転生をし、魔法使い兼小説家となった僕ノワールは、今日も遅くまで執筆をしていた。もうすぐで深夜の一時を回る。
「ふぁぁぁ……。もうこんな時間なんだ、早いな」
小説を書いていると、すぐに時間を忘れてしまう。それは前世でも今世でも変わらないようで、笑ってしまった。
「もうあとはエピローグを書くだけだし、もう寝ようかな」
僕は座りっぱなしで固まった体をグッと伸ばし、凝ってしまった肩を自分で揉む。夕食を食べ、お風呂から出て、八時頃からずっと同じ体制だったため、体が思った以上に疲れて悲鳴を上げていた。
もうとっくに眠っている両親、それから兄であるリオンを起こさないよう慎重にベッドに座る。そして布団をきちんと被った後、魔法の杖を振った。
「ルークス!」
小声で僕が呪文を唱えると、ついていた電気がフッと消えていく。部屋は一瞬にして暗闇に包まれ、静寂が伝わっていく。そしていつも思うんだ。夜ってこんなにも静かなんだなって……。
「ふぁぁぁ……。もうこんな時間なんだ、早いな」
小説を書いていると、すぐに時間を忘れてしまう。それは前世でも今世でも変わらないようで、笑ってしまった。
「もうあとはエピローグを書くだけだし、もう寝ようかな」
僕は座りっぱなしで固まった体をグッと伸ばし、凝ってしまった肩を自分で揉む。夕食を食べ、お風呂から出て、八時頃からずっと同じ体制だったため、体が思った以上に疲れて悲鳴を上げていた。
もうとっくに眠っている両親、それから兄であるリオンを起こさないよう慎重にベッドに座る。そして布団をきちんと被った後、魔法の杖を振った。
「ルークス!」
小声で僕が呪文を唱えると、ついていた電気がフッと消えていく。部屋は一瞬にして暗闇に包まれ、静寂が伝わっていく。そしていつも思うんだ。夜ってこんなにも静かなんだなって……。