Livre magie〜桜色の魔女〜
「ところで、オズワルドさんはどうしてここに?仕事の方は……」
リオンが訊ねると、オズワルドが「もちろん用事があるから来たんだよ!」と言い、一冊の本を取り出した。青い色の表紙の本。僕が書いた「海色の魔法使い」だ。
「実は、俺は本の中に人が閉じ込められる事件について調査をしているんだが、人が閉じ込められている本の数が多すぎるんだ。だから、君たち二人に調査の協力をしてほしい」
できないかな、とオズワルドさんが僕らを見つめる。民間人が首を突っ込んでいいものなのかな。
「オズワルドさん、僕たち……」
断った方がいいかなと思って僕が口を開くと、「君たちのお父さんから聞いたんだ。協力してくれないか?」と頭を下げられる。僕とリオンは顔を見合わせた。
僕とリオンは父さんに本の中に入ったことを話した。どうやって本の中に入ったのか、どうやって外に出られたのか、全部。そしたら、父さんは僕の中に自分で執筆した小説の中に入れる力があると言ってくれた。と言ってもリオンを助けたあの時以来、本の中に入ったことはないけど。
リオンが訊ねると、オズワルドが「もちろん用事があるから来たんだよ!」と言い、一冊の本を取り出した。青い色の表紙の本。僕が書いた「海色の魔法使い」だ。
「実は、俺は本の中に人が閉じ込められる事件について調査をしているんだが、人が閉じ込められている本の数が多すぎるんだ。だから、君たち二人に調査の協力をしてほしい」
できないかな、とオズワルドさんが僕らを見つめる。民間人が首を突っ込んでいいものなのかな。
「オズワルドさん、僕たち……」
断った方がいいかなと思って僕が口を開くと、「君たちのお父さんから聞いたんだ。協力してくれないか?」と頭を下げられる。僕とリオンは顔を見合わせた。
僕とリオンは父さんに本の中に入ったことを話した。どうやって本の中に入ったのか、どうやって外に出られたのか、全部。そしたら、父さんは僕の中に自分で執筆した小説の中に入れる力があると言ってくれた。と言ってもリオンを助けたあの時以来、本の中に入ったことはないけど。