出会いはアプリでした。
10時からの講義に間に合うように電車に乗る。



あぁ、鼻マスクとか顎マスクしてる人いてヤダなぁって思いながらイヤホンをして音楽を聴きながら約1時間電車に乗る。



大学に着いて、事務に行って検温をしないといけない。



『おはようございまーす、検温お願いしまーす。』



「あ、おはよう。
ちょっと待ってね。」



いつも計ってくれる、ちょっとガンコちゃんに似てる小芝さんは居なくて代わりにいたのは小林弟だった。



『小林さん・・・奏太さんに帰り寄りますって伝えて貰ってもいいですか?』



検温器を手首にかざす小林弟。
秒で測り終わる検温器は本当に凄いと思うけど、果たして本当に正確なのだろうか。



「分かった、伝えておくね。」



『お願いします。』



軽く頭を下げてから体温を聞き、紙に記入して小林弟に渡す。



「はい、受け取りました。」



『ありがとうございます。』と言って事務を後にした。
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