出会いはアプリでした。
「なるほど。
俺の大学はそんなのなかったから初めちょっとビックリした。」



『へぇ・・・』



どこの大学かちょっと気になったけど、そこまで踏み込んでいい事なのかも分からなかったからやめた。



エレベーターが1回についた。
私はドアが閉まらないように手で抑えた。



「ありがと。」



ニコッと笑ってエレベーターから降りた小林弟の後に続いて私も降りる。



「あれ?事務に用?」



『こ・・・奏太さんに呼ばれたんですよ。』



いつもの癖で小林さんって言うところだった。
いや言っていいんだけどね?
きっと小林弟も分かるだろうけどさ。



「ふーん“奏太”にねぇ。」



ちょっと目を細めた小林弟。



『普段から奏太って呼び捨てで呼んでるの?』



なんかちょっとイメージつかないな。なんて思いながら小林弟に続いてゲートに学生証をかざしてエントランスに出る。



「え?いや??」
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