出会いはアプリでした。
奏太さんが指さしたクッキーをパクリ口の中に入れた。
『ん!おいしー!!』
オレンジの味が微かにする。
「喜んでもらえて良かった。」
奏太さんもクッキーを一つ摘んで口に入れた。
それだけの事なのに凄く絵になってる。
「そんで、なんなんだよ。
俺も関わるって言うもう1件の用は。」
「あー、そうそう。」
手に持っていたマグを机に置いて姿勢を正す。
私に目を向けた奏太さんはちょっと困ったように眉を垂らしていた。
「外部演奏の依頼なんだけど。
これは断ってもいい、と俺は思ってる。」
『・・・』
奏太さんがそんなことを言うなんて珍しい。
「佐藤さんの出身高校から講演の依頼だよ。
演奏込みで生徒にチェロとクラリネットのデュオを講義して欲しいって。」
どうしたい?って聞く奏太さんは多分私の〝事情〟を知っている。
『なんかすみません、気を遣わせてしまって。』
『ん!おいしー!!』
オレンジの味が微かにする。
「喜んでもらえて良かった。」
奏太さんもクッキーを一つ摘んで口に入れた。
それだけの事なのに凄く絵になってる。
「そんで、なんなんだよ。
俺も関わるって言うもう1件の用は。」
「あー、そうそう。」
手に持っていたマグを机に置いて姿勢を正す。
私に目を向けた奏太さんはちょっと困ったように眉を垂らしていた。
「外部演奏の依頼なんだけど。
これは断ってもいい、と俺は思ってる。」
『・・・』
奏太さんがそんなことを言うなんて珍しい。
「佐藤さんの出身高校から講演の依頼だよ。
演奏込みで生徒にチェロとクラリネットのデュオを講義して欲しいって。」
どうしたい?って聞く奏太さんは多分私の〝事情〟を知っている。
『なんかすみません、気を遣わせてしまって。』