心の友を超えたい
そう、俺らの班には4×ンが集まっていたのだ。

「うおー。すげーな、4班!4×ンが集まってンじゃねーか!4班だからか?」

そう言って、龍が声掛けてきた。

「あっあぁ。俺たち、くじ運いいのかなぁ?」

と、シンが言った。

「あーあ。早く、4×ンから卒業してーなぁー」

レンが言うと、アンを除いてうんうんと頷いた。

すると、龍が呆れたように

「おい、おめーら顔に嬉しいですって書いてあんぞ」

と、言われてしまった。

俺たちは、一斉に明後日の方向を向いた。

丁度、俺が向いた方向はクラスの人全員が見える位置だった。

クラスの人達は、ニヤニヤ笑いながら呆れたように、俺たちを見ていた。

その、態度がムカついて不機嫌になった。

「はーい。じゃ、新しい班で挨拶しろー」

俺たちは、仕方なく席について挨拶をすることにした。

「んじゃー、まぁ4×ンとしてヨロシクなぁ」

と、レンが言う。

続いて、俺とシンも

「んー、よろしく」

挨拶をすると、アンが一言も喋って居ないことに気が付いた。

「あー、アン?よろしくな…」

俺は、アンの機嫌を取り損ねたかなと不安になりながら、声をかけた。

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