会長サマと、夢と恋。


「陽菜子〜。いくらなんでも、漫画のキャラと一緒にするなんて……」

「……だって……」

「恋は盲目、だねぇ。じゃあこの「先輩」も、メガネ足してみる?」

「……アリかもね。メガネ男子流行ってるし」

「えっ、ちょっと!」

一気に岸会長みたいになったキャラクターの横に、女の子の絵が描きたされる。
イマイチ、パッとしない見た目。

「これ、……もしかして」

「そう。陽菜子がモデル!」

まるでハートマークがつきそうな勢いで言われて、苦笑いで返す。
まぁ、マンガの中でぐらい両想いになってもいいよね、なんてこっそり思った。

「そういや今、どういう状態なの? 会長と」

「え……」

「最近、聞いてなかったからさ」

言われてみると、会長とのことは誰にも相談できてなかった。
川西先輩には「好きになっても無駄」みたいなことを言われてるから力になってもらったりはできないだろうし。

一度ペンを置いてもらって、わたしは今までの経過をアキとミナミに話した。

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