会長サマと、夢と恋。
……いつもの待ち受け画面に戻った、スマホを見つめる。
会長と、こんなふうに電話で話して、会う約束まで決めて。
ほんとうに、わたしが憧れているマンガの世界の出来事なんじゃないかと思った。
何を着て行こう。
おしゃれしすぎても、勉強会にはふさわしくない。
それから小一時間、手持ちの服と格闘して、バッグが決まったらその中に勉強道具を入れて。
久しぶりに会う会長と、なにを話そう。
メインは勉強だってわかっているけど、それでも楽しい時間を期待してしまう。
明日のことを考えてそわそわしていたら、眠りにつくのがいつもより遅かった。