無気力なあざといくんは真面目ちゃんを離してくれない。
なんだその女には困ってません発言は。
それはそれは、さぞかしいろんな子と遊んでいるんでしょうね。
「私も刀夜一筋だから安心してください。とりあえず、なにかわからないことがあったら聞いてくださいね」
瑠月は聞きたいことを聞けて満足したのか、私を置いてそそくさと部屋を出て行ってしまった。
私も瑠月に続いて部屋を出て行こうとした、そのとき……。
後ろにいる柊木善に、突然手首をつかまれた。
なに……?
私は振り返る。
「会ったときから思ってたんだけどさ」
柊木善の顔がだんだんと私に近づいてくる。
……なに、なになに……っ⁉︎
なにをされるのかと頭の中は大パニックで、私は思わず目をつぶる。
「ブラのひも、見えてる」
しかし、彼の口から出た言葉は予想をはるかに超えているもので……。