無気力なあざといくんは真面目ちゃんを離してくれない。
…‥それに加えて大問題なのは、その息子さんと私が付き合っているということだ。
しかも、お預かりしている身で。
私の両親にすら言ってない。
そんないろいろな問題を抱えているのに、どういうスタンスで私は会えばいいの……?
おまけに春休みの約2週間をいっしょに過ごすということでしょ?
私は一瞬で冷や汗をかいた。
善はそんな私の異変に気づいたのか、善は道のはじで一旦止まった。
「凛李が今考えてることわかる」
「……本当?」
「あのさ、この際だから俺たちのこと話そうか」
「……」
「正直、もう隠すのめんどくさい」
「……じゃあ、善が話してくれる?」
「いいよ」
学校でもバレてるし、親の耳に入るのも時間の問題かもしれない。
第三者から聞くよりは、私から聞いたほうがいいに決まってる。
いつかは登らなければいけなかった壁。
それが少し早まっただけだ。