無気力なあざといくんは真面目ちゃんを離してくれない。

服をまくりあげて、背中にキスをされたことを話すべき?
でも、それで心が乱れたって言ってたんだから必須だよね?

だけど、そんなことを部屋でしてたってバレたくない。
いや、瑠月だから別にいいかな……?
いやいや、一応これでも姉としてのプライドがある。

……なんて、座らせておいてなにも言わない私に、瑠月はなにかを察したらしく……。
「相談って柊木くんとのことだよね?」と、瑠月から話を切り出してくれた。



「そ、そう……」

「きっと言いづらくて今悩んでるんだろうけど、そもそも凛李の周りに恋愛経験豊富な人っている?」

「……いない」

「誰かと長く付き合って相談にのれる人いる?」

「……いない」

「そうだよね、私しかいないよね。なら、恥ずかしいとか言いづらいとかそういうのは取っ払って、思い切って私に全部話したほうがいいと思うよ」



正論でしかなくて、なにも言い返せなかった。

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