無気力なあざといくんは真面目ちゃんを離してくれない。
気づけば部屋の明かりは暗くなっていて、ベッド横の小さいランプしかついていない。
善の顔がオレンジ色の優しい明かりに照らされて、さらにかっこよさが増している。
「善、好き……」
だから、無意識のうちにそう口にしていた。
「俺のほうが好きだよきっと」
「そんなことない」
口を動しながら、善は簡単に私のTシャツを脱がした。
「じゃあ、俺がどれくらい凛李のことを好きかわからせてあげる」
「……へっ? って、きゃ……っ」
善はベッドの上であぐらをかいて座り、その上に私を乗っけた。
善の首に腕を回す形で、かなり密着している。
私、上半身下着姿だよ……。
我に帰るとやっぱり恥ずかしさしかない。
次に善は私の背中にあるホックを外し、私の胸があらわになった。
それに視線を向ける善に、恥ずかしい気持ちが勝ってしまい、私は胸を両腕で全力で隠した。