無気力なあざといくんは真面目ちゃんを離してくれない。

瑠月に押されに押されまくった私は、仕方なく水着を着ることにした。

……着てみてびっくり……。

なにこの布の面積……!
小さすぎじゃない⁉︎



着替え終わり個室から出てきた私を見て……。



「えっ、凛李めっちゃ似合うよ!その水着凛李にあげる!」



瑠月は優しいから頑張って褒めてくれた。

……お腹が出てないことだけがありがたい。

私は念のために持ってきていた白の薄手のパーカーを水着の上に着た。



「それ着ちゃうの⁉︎」

「未だかつてこんなに肌を露出して人前で歩いたことないんだよ?いきなりビキニで歩いたら恥ずかしさで失神するよ」

「……まぁ、凛李ならありえそうだね。なら仕方ないか」



渋々瑠月も納得してくれたところで、私たちは更衣室を後にした。
< 39 / 390 >

この作品をシェア

pagetop