無気力なあざといくんは真面目ちゃんを離してくれない。
「浮き輪1つしか持ってこなかったね。凛李使う?」
「ううん。瑠月使いなよ。私はとりあえず冷たい水に慣れたいし」
「ありがとうっ」
瑠月は浮き輪に浮かびながら刀夜くんの元へ。
すると、一条くんと日下部くんが私に近づいてきた。
一条くんは浮き輪にお尻だけを入れて浮かんでいて、その浮き輪に日下部くんがくっついている。
「そういえば、凛李ちゃんと話したことってなかったよね」
髪色がダークブラウンの日下部くんが話しかけてきた。
前に瑠月から聞いた話だと、特定の彼女は作らずいろんな女の子と遊んでいるらしい。
「あのさ、凛李ちゃんって呼んでもいい?」
「……別に、いいけど……」
女の子なら地味な私でもいいのかな?