バースデーカード
『今日はみんなからの色紙を持ってきたのよ』
先生は気を取り直すように言い、紙袋から色紙を一枚取り出した。
そこにはカラフルなペンで俺へのメッセージが書かれていた。
早くよくなってね!
がっこうに来たらたくさんあそぼう!
みんなまってるよ!
そんな、前向きな言葉で埋め尽くされている。
色紙の真ん中には俺の似顔絵が描かれていた。
『この絵……』
『クラスで絵がとても上手な2人が描いてくれたのよ』
『美代ちゃんと浩太くん?』
『そうよ。新くんから聞いたの?』
俺は素直に頷いた。
色紙に描かれている絵は俺そっくりだ。
2人は本当に絵がうまいみたいだ。
『それならいつ学校に来てもすぐ仲良くなれそうね』
先生の嬉しそうな声。
だけど……。
見たこともないクラスメートからの言葉を読んでも、俺はなにも感じられなかったのだった。
先生は気を取り直すように言い、紙袋から色紙を一枚取り出した。
そこにはカラフルなペンで俺へのメッセージが書かれていた。
早くよくなってね!
がっこうに来たらたくさんあそぼう!
みんなまってるよ!
そんな、前向きな言葉で埋め尽くされている。
色紙の真ん中には俺の似顔絵が描かれていた。
『この絵……』
『クラスで絵がとても上手な2人が描いてくれたのよ』
『美代ちゃんと浩太くん?』
『そうよ。新くんから聞いたの?』
俺は素直に頷いた。
色紙に描かれている絵は俺そっくりだ。
2人は本当に絵がうまいみたいだ。
『それならいつ学校に来てもすぐ仲良くなれそうね』
先生の嬉しそうな声。
だけど……。
見たこともないクラスメートからの言葉を読んでも、俺はなにも感じられなかったのだった。