バースデーカード
休憩時間になるとみんな廊下や中庭にかけだして行って、縄跳びやボールを使って遊ぶのだ。
でも、もちろん俺はそんな遊びができない。
教室に残り、本を読んだり、折り紙をするしかない。
『新! ドッヂボールしようぜ!』
『ごめん。今日はパス!』
数人のクラスメートたちは舌打ちをして教室を出ていく。
それを見て俺は少し不安になった。
『新、ドッヂ行かなくていいのか?』
『運動苦手なんだよ。知らなかった?』
新はそう言ってぬり絵を始めた。
そっか。
そうだったんだ。
一緒に学校に通えていないから知らなかったんだな。
俺はそう解釈をして、新と一緒にぬり絵を楽しんだ。
でも、それが嘘だとわかったのは1週間ほどたった時のことだった。
休憩時間中、新はトイレに言って俺はいつも通り折り紙で遊んでいた。
最近ではツルをうまく作れるようになっていて、それが楽しかった。
そんな時だった。
『おいお前!』
乱暴な声が聞こえてきて視線を向けると、クラスで一番体格のいい太田くんが仁王立ちをして俺を見下ろしていた。
でも、もちろん俺はそんな遊びができない。
教室に残り、本を読んだり、折り紙をするしかない。
『新! ドッヂボールしようぜ!』
『ごめん。今日はパス!』
数人のクラスメートたちは舌打ちをして教室を出ていく。
それを見て俺は少し不安になった。
『新、ドッヂ行かなくていいのか?』
『運動苦手なんだよ。知らなかった?』
新はそう言ってぬり絵を始めた。
そっか。
そうだったんだ。
一緒に学校に通えていないから知らなかったんだな。
俺はそう解釈をして、新と一緒にぬり絵を楽しんだ。
でも、それが嘘だとわかったのは1週間ほどたった時のことだった。
休憩時間中、新はトイレに言って俺はいつも通り折り紙で遊んでいた。
最近ではツルをうまく作れるようになっていて、それが楽しかった。
そんな時だった。
『おいお前!』
乱暴な声が聞こえてきて視線を向けると、クラスで一番体格のいい太田くんが仁王立ちをして俺を見下ろしていた。