バースデーカード
「あ……」
若菜が小さく声を上げ、その場に膝をつく。
だけど両手は包丁を握り締めたままで、刃先は旬へ向けている。
旬は若菜を見ろして両手を広げた。
「どうぞ?」
挑発するような声に、若菜が腕を振り上げる。
その拍子に出血が増えてボトボトと血が床に落ちていく。
若菜が降りあげた包丁は旬に届くことなく、手から滑り落ちた。
カランッと虚しく音が響き、若菜の体は崩れおちた。
「あ…‥らた……」
「若菜!」
駆け寄って両手で若菜の体を抱きしめる。
出血が多くて、傷口を押さえても意味がない。
「若菜しっかりして!」
声をかけても若菜は返事をしなかった。
若菜が小さく声を上げ、その場に膝をつく。
だけど両手は包丁を握り締めたままで、刃先は旬へ向けている。
旬は若菜を見ろして両手を広げた。
「どうぞ?」
挑発するような声に、若菜が腕を振り上げる。
その拍子に出血が増えてボトボトと血が床に落ちていく。
若菜が降りあげた包丁は旬に届くことなく、手から滑り落ちた。
カランッと虚しく音が響き、若菜の体は崩れおちた。
「あ…‥らた……」
「若菜!」
駆け寄って両手で若菜の体を抱きしめる。
出血が多くて、傷口を押さえても意味がない。
「若菜しっかりして!」
声をかけても若菜は返事をしなかった。