バースデーカード
「病院に行ったとき、俺たちは新とずっと友達だって約束した。だから、連れて行こうとしてるのかもしれない!」
幹生は更に続ける。
「あ、新がそんなことするはずない!」
若菜が否定するが、その声は震えている。
目の前で千秋が殺されたのだから、当然だった。
「この空間を新が作り出してるとすれば、俺たちは脱出できないかもしれないぞ」
和樹が言う。
確かに、死者が作り出した密室空間から逃げ出す方法なんて思いもつかない。
「と、とにかく職員室だよ。そこにいけば鍵があるし、固定電話もあるじゃん。外に連絡が取れればどうにかなるかもしれないから!」
あたしはみんなを励ますように言い、2階の職員室へ向けて歩き出したのだった。
幹生は更に続ける。
「あ、新がそんなことするはずない!」
若菜が否定するが、その声は震えている。
目の前で千秋が殺されたのだから、当然だった。
「この空間を新が作り出してるとすれば、俺たちは脱出できないかもしれないぞ」
和樹が言う。
確かに、死者が作り出した密室空間から逃げ出す方法なんて思いもつかない。
「と、とにかく職員室だよ。そこにいけば鍵があるし、固定電話もあるじゃん。外に連絡が取れればどうにかなるかもしれないから!」
あたしはみんなを励ますように言い、2階の職員室へ向けて歩き出したのだった。