バースデーカード
「2人は?」


笑に聞かれてあたしと和樹は今までの経緯を説明した。


武器の調達ができなかったと伝えると、笑は自分が持っているホウキを心もとなさそうに見つめた。


「それと、若菜のことも気になってる」


和樹が自分たちの考えを笑に伝える。


その間あたしは耳を塞ぎたい気持ちになった。


若菜が新の味方だなんて考えたくない。


「嘘でしょ。若菜が新の味方だなんて…‥」


笑も驚いて目を丸くしている。


「ただの勘違いかもしれないけど、念のために情報は共有しておこうと思って」


「そっか。うん、わかった」


笑は自分の頭を整理するように何度も頷いている。


「新も若菜のことが好きだって言ってたし」


その言葉にあたしは「え?」と聞き返した。
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