バースデーカード
あたしも、海に行きたいなって思ってたんだ!


そう言うよりも先に、千秋があたしの前に立っていた。


突然目の前に壁として現れたツヤツヤのロングヘアーにあたしは瞬きをする。


「いいね海。あたし、すっごい水着持ってるんだから」


千秋は自慢げにそう言って体をくねらせる。


「そ、そうなんだ」


和樹はちょっと引きながらも頬をピンク色に染めた。


それを見た瞬間胸がチクリと痛む。


和樹も色気がある女子の方が好きなのかな。


なんて考えてしまう。
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