バースデーカード
「知らなかった?」
笑は瞬きをして聞いてくる。
「聞いたことないよ」
「たぶん、あたしは新の幼馴染だし、こんなんだし、相談しやすかったんだと思う」
笑はそう言って自分の体形を見て微かに笑った。
「何度か若菜と2人でデートしたいんだけど、どうすればいいと思うって相談されたことがあったよ。あたしは2人が両思いなことは知ってたから、なんでもいいから誘ってみなよって言ったんだけどね」
「そうだったんだ……」
相思相愛だったのなら、若菜が新の行動を手伝ってもおかしくないかもしれない。
考えは悪い方、悪い方へと流されていく。
「とにかく、新と若菜には気を付けた方がよさそうだな」
和樹の言葉を、あたしはもう否定することもできなくなっていたのだった。
笑は瞬きをして聞いてくる。
「聞いたことないよ」
「たぶん、あたしは新の幼馴染だし、こんなんだし、相談しやすかったんだと思う」
笑はそう言って自分の体形を見て微かに笑った。
「何度か若菜と2人でデートしたいんだけど、どうすればいいと思うって相談されたことがあったよ。あたしは2人が両思いなことは知ってたから、なんでもいいから誘ってみなよって言ったんだけどね」
「そうだったんだ……」
相思相愛だったのなら、若菜が新の行動を手伝ってもおかしくないかもしれない。
考えは悪い方、悪い方へと流されていく。
「とにかく、新と若菜には気を付けた方がよさそうだな」
和樹の言葉を、あたしはもう否定することもできなくなっていたのだった。