バースデーカード
☆☆☆

それから20分ほど経過しただろうか?


廊下が騒がしくなり、俺は耳をそばだてていた。


すぐ隣の応接室のドアが開閉する音が聞こえてくる。


そして聞こえてきたのは仲間たちの声だった。


この声は結子と和樹。


それに笑だ!


少なくても3人は無事でいることがわかって心底うれしくなった。


今までの恐怖が少しだけ払拭される。


やがて3人は職員室に入ってきたようだ。


幹生の死体に膝かけをかけたりしているのが、うっすらとしたシルエットでわかった。


よかった。


みんな無事だったんだな!


そう言って出ていこうとした、その時だった。


「キャア!」
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