バースデーカード
「うっ……!」


思わぬ攻撃に身をよじり、苦痛に喘いだ。


新がおかしそうにケタケタと笑う。


その様子になにか感じるものがあった。


ただの直観だけど、たぶん間違いない。


「お前……新じゃねぇな!?」


叫んだ瞬間、新の顔からスッと表情が消えた。


それはとても冷たいのうめんで、見ているだけで氷ついてしまいそうな表情だった。


やっぱりこいつ新じゃない!


じゃあ何者だよ!?


質問する時間も与えられなかった。


ドスッと鈍い音が耳に届いたかと思うと、腹部に衝撃を感じた。


また蹴られたのかと思って視線を落してみると、自分の腹から包丁の柄が突き出しているのが見えた。


「え……?」
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