恐怖ダウンロード
昔の出来事を思い出しそうになったとき、不意に後ろから声をかけられた。
「そこのおふたりさん」
そのしわがれた声に立ち止まり、同時に立ち止まって振り向いた。
そこに立っていたのは80代くらいに見える、見知らぬおばあさんだった。
長い白髪を一つにまとめてお団子にし、腰が曲がっていてとても小さく見える。
「はい、どうしたんですか?」
道でも聞きたいのだろうかと思い、あたしは腰をかがめておばあさんと同じ目線になった。
その瞬間だった。
おばあさんは80代とは思えぬ早さであたしのスマホを奪い取っていたのだ。
スカートに入れていたはずなのに!
あっと思った瞬間にはおばあさんは人のスマホを勝手にいじっていた。
「ちょ、ちょっと、なにするんですか?」
驚いて声が裏返ってしまう。
おばあさんはそれに返事をせず、スマホをつついていたかと思うとすぐに返してきた。
そして「じゃあね」とひと事言うと、来た道を引き返して行ってしまったのだった。
「そこのおふたりさん」
そのしわがれた声に立ち止まり、同時に立ち止まって振り向いた。
そこに立っていたのは80代くらいに見える、見知らぬおばあさんだった。
長い白髪を一つにまとめてお団子にし、腰が曲がっていてとても小さく見える。
「はい、どうしたんですか?」
道でも聞きたいのだろうかと思い、あたしは腰をかがめておばあさんと同じ目線になった。
その瞬間だった。
おばあさんは80代とは思えぬ早さであたしのスマホを奪い取っていたのだ。
スカートに入れていたはずなのに!
あっと思った瞬間にはおばあさんは人のスマホを勝手にいじっていた。
「ちょ、ちょっと、なにするんですか?」
驚いて声が裏返ってしまう。
おばあさんはそれに返事をせず、スマホをつついていたかと思うとすぐに返してきた。
そして「じゃあね」とひと事言うと、来た道を引き返して行ってしまったのだった。