恐怖ダウンロード
「どうしたの?」


「アプリを閉じられないの」


「ちょっと貸して」


夢にスマホを渡すとアプリをいじりだした。


しかし、あたしと同じでアプリを消すことも、画面を移動させることもできないみたいだ。


「どうなってるんだろう?」


首をかしげる夢。


そんなことをしている間にもあたりは暗くなってきていた。


そろそろ帰らないと、さすがにまずい。


「いいよ夢。とりあえず《同意する》を押してみるから」


「大丈夫なの?」


「課金が必要とか書かれてないんだから」


もし登録後にそういうことが起こったら、ちゃんとした場所に相談すればいい。


そのくらいの気持ちで、あたしは《同意する》ボタンを押したのだった。


すると、すぐにアプリは閉じられてしまった。


「なにこれ、変なの」


あたしはそう呟いたのだった。
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