恐怖ダウンロード
☆☆☆
その後も、夢の机に落書きをされたりとか、教室の通路でこかされたりとか、地味なイジメが続いていた。
それでも、夢はなんでもないことのように素知らぬ顔をしているから、美紀たちが気味悪がりはじめていた。
「お前さ、感情どっか置いてきたのか?」
夢に近づいて行ったのは陸だった。
昨日の放課後病院へ行ったはずで、ドアで挟んだ指は奇麗な包帯が巻かれていた。
「なんのこと?」
夢は陸が近付いて行っても余裕の表情で会話をしている。
その様子にはクラスメートたちも気味悪がっていた。
「いつもならすぐ泣くくせによ」
「あたしが泣くのはあんたたちのせいでしょ」
その言葉に美紀が反応したのがわかった。
立ちあがり、夢に近づいてくる。
あたしは咄嗟に椅子から腰を浮かした。
夢はアプリがあるから自信がでているのだろうけれど、自ら火に飛び込むようなことしちゃいけない。
下手をすればイジメは更にエスカレートして、とどまることを知らなくなってしまうから。
夢を助けようとした時、ドアが開いて先生が入ってきた。
美紀がチッと舌打ちする音が聞こえてくる。
あたしはホッと胸をなでおろして、椅子に戻ったのだった。
その後も、夢の机に落書きをされたりとか、教室の通路でこかされたりとか、地味なイジメが続いていた。
それでも、夢はなんでもないことのように素知らぬ顔をしているから、美紀たちが気味悪がりはじめていた。
「お前さ、感情どっか置いてきたのか?」
夢に近づいて行ったのは陸だった。
昨日の放課後病院へ行ったはずで、ドアで挟んだ指は奇麗な包帯が巻かれていた。
「なんのこと?」
夢は陸が近付いて行っても余裕の表情で会話をしている。
その様子にはクラスメートたちも気味悪がっていた。
「いつもならすぐ泣くくせによ」
「あたしが泣くのはあんたたちのせいでしょ」
その言葉に美紀が反応したのがわかった。
立ちあがり、夢に近づいてくる。
あたしは咄嗟に椅子から腰を浮かした。
夢はアプリがあるから自信がでているのだろうけれど、自ら火に飛び込むようなことしちゃいけない。
下手をすればイジメは更にエスカレートして、とどまることを知らなくなってしまうから。
夢を助けようとした時、ドアが開いて先生が入ってきた。
美紀がチッと舌打ちする音が聞こえてくる。
あたしはホッと胸をなでおろして、椅子に戻ったのだった。