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『なんだよ夢、そこまでダサい絵を描いたのか』
元々長いものに巻かれるタイプの靖はみんなの前でそう言ったのだ。
その絵は夢が初めて学校の絵画展に出したもので、学校の生徒なら誰でも無料で見に行くことができるものだった。
その話を聞いてあたしはため息を吐きだした。
美紀に絵が理解できるとは思えない。
きっと、夢をからかう材料として使っただけなんだろう。
その時どうして夢がターゲットにされたのかわからないが、それほど大きな理由はなかったはずだ。
しかし、その日から靖はよそよそしくなった。
会話する時間は目に見えて少なくなり、一緒に登下校することもなくなった。
好きな音楽の話も、映画の話も、靖は他のクラスメートたちとするようになった。
それはまるで夢のことが見えていないような態度だったそうだ。
『どうして急に態度が変わったの?』
ある日、我慢できなくなった夢は昇降口で靖が来るのを待ち、問いただした。
靖はしきりに周りに人がいないことを確認してから、口を開く。
『だって、夢より美紀の方が強いだろ? 夢と一緒にいると、俺までからかわれたりするかもしれないじゃないか』
元々長いものに巻かれるタイプの靖はみんなの前でそう言ったのだ。
その絵は夢が初めて学校の絵画展に出したもので、学校の生徒なら誰でも無料で見に行くことができるものだった。
その話を聞いてあたしはため息を吐きだした。
美紀に絵が理解できるとは思えない。
きっと、夢をからかう材料として使っただけなんだろう。
その時どうして夢がターゲットにされたのかわからないが、それほど大きな理由はなかったはずだ。
しかし、その日から靖はよそよそしくなった。
会話する時間は目に見えて少なくなり、一緒に登下校することもなくなった。
好きな音楽の話も、映画の話も、靖は他のクラスメートたちとするようになった。
それはまるで夢のことが見えていないような態度だったそうだ。
『どうして急に態度が変わったの?』
ある日、我慢できなくなった夢は昇降口で靖が来るのを待ち、問いただした。
靖はしきりに周りに人がいないことを確認してから、口を開く。
『だって、夢より美紀の方が強いだろ? 夢と一緒にいると、俺までからかわれたりするかもしれないじゃないか』