人権剥奪期間
☆☆☆
あたしたちが逃げてきたのは部室棟だった。
相変わらず他人の気配はくて、寒々しさを感じる場所だった。
トイレの個室に入り、鍵をかけてどうにか安心することができた。
「エリカから連絡は?」
聞かれてスマホをチェックするが、特に連絡は入っていなかった。
「エリカは大丈夫だと思うけど……」
それでも絶対だとは言い切れない。
もしかしたらあたしたちを探して屋上へ行っているかもしれない。
疑いだしたらきりがない状態だ。
「とにかく今はここにいるしかないな」
聡介の言葉にあたしは頷いたのだった。
あたしたちが逃げてきたのは部室棟だった。
相変わらず他人の気配はくて、寒々しさを感じる場所だった。
トイレの個室に入り、鍵をかけてどうにか安心することができた。
「エリカから連絡は?」
聞かれてスマホをチェックするが、特に連絡は入っていなかった。
「エリカは大丈夫だと思うけど……」
それでも絶対だとは言い切れない。
もしかしたらあたしたちを探して屋上へ行っているかもしれない。
疑いだしたらきりがない状態だ。
「とにかく今はここにいるしかないな」
聡介の言葉にあたしは頷いたのだった。