人権剥奪期間
☆☆☆

どうしても友達を守りたかった。


恵美は商品なんかじゃない。


こんな法律おかしい。


校長先生を暴行した罪で捕まったエリナは泣きながらそう話したという。


警察からその話を聞いたあたしは思わず笑みをこぼした。


人権剥奪期間。


この狂った法律の中、狂うことを許可された世界でエリナのような人がもっと増えてくれればいい。


そしてまた、もとの世界に戻ることを願っている。


「囚人番号468番!」


呼ばれてあたしは立ち上がった。


人間が商品を殺しても罪にはならない。


だけど商品が人間を殺すと、それは罪になる。


だけどあたしは後悔していない。


そしてこれからも戦い続ける。


この法律がある限り……。




END
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