人権剥奪期間
☆☆☆

3階に到着すると舞は3度ノックをした。


すると中から足音が聞こえてきて「誰だ」とと子の声が聞こえてきた。


「舞だよ。友達を見つけてきた」


「番号は?」


「326」


答えると鍵が開けられる音がして、ドアが開いた。


「番号を聞かれたら、自分の商品番号を答えてね」


舞は説明しながら教室内へ入っていく。


あたしと聡介も後に続いた。


「早くドアを閉めて鍵をかけて!」


中にいた女子生徒に言われ、あたしはすぐに鍵をかけた。


3階の端の教室は確かに空き教室になっていた。


といっても、ほとんどが倉庫みたいなものだ。


文化祭などで使った道具が押し込められていて、後ろ教室の半分を覆っている。


そんな中にいたのは3人の生徒たち。


男子が2人に、女子が1人だ。


叫んだ女子は顔色が悪く、隅の方で三角座りをしている。


男子2人はまだ元気そうだ。
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