セフレのテラダ
次の日。
土曜日。
突然テラダから連絡が入る。
「今日会える?」
驚いた。
昨日の今日なのに。
18時にイタリアンバルが入ったビルで待ち合わせ。
予約はしてなかったけど、そのことを後悔するように混んでいた。
タイミングよく私服のテラダが現れた。
ヒョロッとしたパーカーにアウターを重ねた姿。
普通の格好なのに、休みの姿に不意にドキッとする。
「ごめん、結構混んでるね。」
そう言ってスタスタと店内に入る。
店員さんに声かけると、案外待たずに入れるようだった。
最初のビールの注文を終えると、突然テラダは頭を下げた。
「昨日はごめん。」
思いの外深々と下げてビックリする。
「いいよ、全然。」
「すげー嫌な気持ちにさせたよね。」
正直、かなり心臓はえぐられた。
遊びって分かってはいるけど。
オリーブのピクルスが運ばれてきたので、一つだけ口に入れる。
「うん、でも遊びっていうのは分かってるし。」
「サーヤは、別だよ。」
え?
ピクルスの種に歯が当たる。
「全然別って伝えたかった。」
テラダは頭をポリポリ掻く。
バッチリと目が合う。
「昨日はサーヤのことを言ったんじゃないよ。」
テラダは照れ臭そうに視線を手元のメニューに落とした。
「ああ、うん。」
私もメニューを覗く。
「最初の合コン時さ、サーヤ、敢えてオクヤマさんと話してたじゃん。なんか、なんか分かんないけど、それがすげー悔しかったんだよね。」
「なんでだろうな」と呟きながら店員さんを呼び止める。
「みんな、俺らの年収とか探ってくるくせに、全然興味なさそうなんだもん。」
テラダが私を見る。
「よりによって一番好みのタイプの子が。」
ドキッとした。
そんなまっすぐ言ってこなくても。
すぐそんなこと言えるんだから。
ビールを口にする。
あー泡が美味い。
テラダがオリーブを口にしながら私を見る。
「なに?」
「ん?ううん、ただ反応見てた。」
なんなんだろう、この人。
テラダも一晩気にしてたのかもしれない。
もしかしたら私みたいに悶々とした夜を過ごしてたの?
土曜日。
突然テラダから連絡が入る。
「今日会える?」
驚いた。
昨日の今日なのに。
18時にイタリアンバルが入ったビルで待ち合わせ。
予約はしてなかったけど、そのことを後悔するように混んでいた。
タイミングよく私服のテラダが現れた。
ヒョロッとしたパーカーにアウターを重ねた姿。
普通の格好なのに、休みの姿に不意にドキッとする。
「ごめん、結構混んでるね。」
そう言ってスタスタと店内に入る。
店員さんに声かけると、案外待たずに入れるようだった。
最初のビールの注文を終えると、突然テラダは頭を下げた。
「昨日はごめん。」
思いの外深々と下げてビックリする。
「いいよ、全然。」
「すげー嫌な気持ちにさせたよね。」
正直、かなり心臓はえぐられた。
遊びって分かってはいるけど。
オリーブのピクルスが運ばれてきたので、一つだけ口に入れる。
「うん、でも遊びっていうのは分かってるし。」
「サーヤは、別だよ。」
え?
ピクルスの種に歯が当たる。
「全然別って伝えたかった。」
テラダは頭をポリポリ掻く。
バッチリと目が合う。
「昨日はサーヤのことを言ったんじゃないよ。」
テラダは照れ臭そうに視線を手元のメニューに落とした。
「ああ、うん。」
私もメニューを覗く。
「最初の合コン時さ、サーヤ、敢えてオクヤマさんと話してたじゃん。なんか、なんか分かんないけど、それがすげー悔しかったんだよね。」
「なんでだろうな」と呟きながら店員さんを呼び止める。
「みんな、俺らの年収とか探ってくるくせに、全然興味なさそうなんだもん。」
テラダが私を見る。
「よりによって一番好みのタイプの子が。」
ドキッとした。
そんなまっすぐ言ってこなくても。
すぐそんなこと言えるんだから。
ビールを口にする。
あー泡が美味い。
テラダがオリーブを口にしながら私を見る。
「なに?」
「ん?ううん、ただ反応見てた。」
なんなんだろう、この人。
テラダも一晩気にしてたのかもしれない。
もしかしたら私みたいに悶々とした夜を過ごしてたの?