セフレのテラダ
本当に誰もいないガランとした公園。
月が明るい。
「じゃじゃーん」
突然テラダが言って足を止めた。
「ん?」
テラダの向こう側に視線を向ける。
と、そこにはなだらかな坂が広がっていて、住宅地のはるか向こう側に無数に輝く東京の夜景が海のように広がり続けていた。
「わ、すごい・・・」
大パノラマの夜景に溢れる。
こんな遠くから東京の夜景を観たのは初めてだった。
「ねえ、テラダ」
私は繋がれた手でトントンとテラダの体をノックする。
「こんなことされたら普通好きになるよ」
私の言葉にテラダは少し驚いた顔をしたような気がしたけれど、すぐいつもの笑顔になった。
「なってもいいよ」
テラダが冗談のように笑いながら軽くもう片方の腕を広げて「くる?」と言う。
私はそんなテラダを一瞥した後、前を見ながら首を横に振った。
「行かない」
「あっそうですか。」
私たちはまた姿勢を夜景に向ける。
そしてしばらくその光景に見惚れた。
月が明るい。
「じゃじゃーん」
突然テラダが言って足を止めた。
「ん?」
テラダの向こう側に視線を向ける。
と、そこにはなだらかな坂が広がっていて、住宅地のはるか向こう側に無数に輝く東京の夜景が海のように広がり続けていた。
「わ、すごい・・・」
大パノラマの夜景に溢れる。
こんな遠くから東京の夜景を観たのは初めてだった。
「ねえ、テラダ」
私は繋がれた手でトントンとテラダの体をノックする。
「こんなことされたら普通好きになるよ」
私の言葉にテラダは少し驚いた顔をしたような気がしたけれど、すぐいつもの笑顔になった。
「なってもいいよ」
テラダが冗談のように笑いながら軽くもう片方の腕を広げて「くる?」と言う。
私はそんなテラダを一瞥した後、前を見ながら首を横に振った。
「行かない」
「あっそうですか。」
私たちはまた姿勢を夜景に向ける。
そしてしばらくその光景に見惚れた。