セフレのテラダ
朝起きると、昨日寝た時のままテラダが横になっていた。
私がテラダの髪を撫でると、パチッと目を開けて笑う。
驚く私。
「起きてたの。」
「30分くらい前に起きてたよ。」
そう言ってから、テラダは大きく手を広げる。
きて、って言うように。
私もモゾモゾとテラダの胸の中に移動する。
テラダが長い手と足を私の体に絡ませてくる。
幸せ。
テラダの顔を見上げると、テラダが私の顔を見て微笑む。
幸せ。
テラダの胸の中。
ねえ、テラダは私のこと好きなの。
私はテラダとずっと一緒にいたいよ。
テラダはどう?
言えるはずがなかった。
ずっとずっと自由にフワフワと宙に浮いてるのがテラダだと思ってる。
そしてこれからもいろんな女のところを転々とするんだ。
本気にならない恋を楽しむんだ。