セフレのテラダ
「サーヤさあ、全然俺に興味ない顔してんじゃん。」

突然話題を振ってくる。

「え?」
「合コンの時も1ミリも目を合わせてくれなかったしさ、結構ショックだったよ、一番かわいいと思ってずっと見てたのに。」

普通にそういうこと言えちゃうんだ。
慣れてるって感じ。

さっき注文した日本酒が運ばれてくる。

「ま、呑んで呑んで。」

テラダはおちょこに日本酒を注ぐ。
危ない気がした。

時計を確認する。
あと1時間半で絶対帰ろう。

「いいよ、タクシー代出すから。」

私の心を読み取ったのか、テラダが言う。

「本当に言ってんの?」
「いいよ、いいよ。まあ、呑めって。」

私は結構酔いが回ってる頭で頑張って量を制御しながら日本酒を口にした。

制御したはずなのに。
なぜか飲み過ぎた。

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