ちいさなことばをひろいあつめて【短編集】
 「そ、そのお友達から御願いします!」

 「お友達って俺らクラスメイトじゃ―…」

 「じゃ、先生呼んでるから!!」



 私は高田くんが全部言い切る前にその場から逃げ出した!



 3階よりも清水の舞台よりも断然怖かった!

 顔を真っ赤にしながらそんな事を思って走っているとポケットに仕舞ったケータイが鳴り始める。

 メロディは「もし高田くんからメールが着たら」と設定しておいた某テクノポップの三人組の曲。
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