ちいさなことばをひろいあつめて【短編集】
「久々だよねぇ新人さんくるの!
良い人だといいなぁ!」
窓枠を拭く手を止めてローズが嬉しそうに笑う。
基本的に何かイベントごとがあれば一番に喜び楽しみにするのがローズだ。
だから今回のことも一番に喜んでいるわけだが。
「まぁ前回みたいに三日で辞められたらたまったもんじゃないけどな」
ピシャリと言い放つペリドットにローズは唇を尖らせた。
「そんな風に言わなくっていいじゃーん」
「そうですよ。
ここの仕事って合う合わないありますし」
そう行ってフォローに回るルチルの声にペリドットは気に留める風でなく使っていたモップを掃除道具用のロッカーに直す。
そしてその隣にあるロッカーの戸を開けた。
奥には漆黒の鞘に納まった一振りの刀が丁寧に閉まってありペリドットはゆっくりとそれを取る。
小柄な少女が持つには不釣合いかつ物騒なものだが不思議と似合う。
ペリドットの不思議な佇まいにローズは小さく溜息を吐きながらにこりと笑った。
良い人だといいなぁ!」
窓枠を拭く手を止めてローズが嬉しそうに笑う。
基本的に何かイベントごとがあれば一番に喜び楽しみにするのがローズだ。
だから今回のことも一番に喜んでいるわけだが。
「まぁ前回みたいに三日で辞められたらたまったもんじゃないけどな」
ピシャリと言い放つペリドットにローズは唇を尖らせた。
「そんな風に言わなくっていいじゃーん」
「そうですよ。
ここの仕事って合う合わないありますし」
そう行ってフォローに回るルチルの声にペリドットは気に留める風でなく使っていたモップを掃除道具用のロッカーに直す。
そしてその隣にあるロッカーの戸を開けた。
奥には漆黒の鞘に納まった一振りの刀が丁寧に閉まってありペリドットはゆっくりとそれを取る。
小柄な少女が持つには不釣合いかつ物騒なものだが不思議と似合う。
ペリドットの不思議な佇まいにローズは小さく溜息を吐きながらにこりと笑った。