スイレン ~水恋~
洗い物や洗濯を済ませ身支度を始める。こっちには最低限の着替えしか置いてないし、自分のマンションに一度戻らなくちゃ。
部屋着代わりにしてる男物のシャツを脱ぎ、下着姿の胸元にチェーンネックレスをぶら下げた。隆二の指輪を通してるいつもの。
年季の入ったシルバーのリング。鱗文様の飾り細工がひと巡りして、シンプルだけど上品でセンスがいい。・・・って、惚気じゃないから別に!
取りあえずのメイクと、Tシャツにクロップドパンツのラフな格好でリビングに戻れば。ジレにネクタイ、正装モードの男がソファで脚を組んでる。思わず手許からバケツバッグがすり抜け、床にすとんと落っこちた。
「・・・えぇと、どうしたの?」
確か車で送ってもらうだけだったわよね?
「あ・・・もしかして仕事?びっくりしたじゃない!」
気を取り直してバッグを拾い上げたあたしは、笑いを濁しながら隆二の脇に立つ。
部屋着代わりにしてる男物のシャツを脱ぎ、下着姿の胸元にチェーンネックレスをぶら下げた。隆二の指輪を通してるいつもの。
年季の入ったシルバーのリング。鱗文様の飾り細工がひと巡りして、シンプルだけど上品でセンスがいい。・・・って、惚気じゃないから別に!
取りあえずのメイクと、Tシャツにクロップドパンツのラフな格好でリビングに戻れば。ジレにネクタイ、正装モードの男がソファで脚を組んでる。思わず手許からバケツバッグがすり抜け、床にすとんと落っこちた。
「・・・えぇと、どうしたの?」
確か車で送ってもらうだけだったわよね?
「あ・・・もしかして仕事?びっくりしたじゃない!」
気を取り直してバッグを拾い上げたあたしは、笑いを濁しながら隆二の脇に立つ。