スイレン ~水恋~
「でもね、それっぽい包装紙巻き付けて送ってくれたみたい。言ってみるもんじゃない?」
「ヨシヨシ、妹の鏡だ梓は」
大根とジャコのチョレギサラダを口に運ぶ秋生ちゃんに、軽くいなされる。
「お兄さんも落ち着いたんだし、次は自分の人生考えなさいよ?目の前に落ちてたって気付かなかっただろうけど、世の中にはお兄さんをしのぐイイ男なんて山ほどいるからね?」
彼氏を作れ、とあたしを諭すお姉さん。
「ブラコンが不治の病でも軽くなりゃいいと思うワケ。騙されたと思って、上でも横でも、ちょっと視点ずらしてみろって話。今まで端っこで切れてたのが丸ごと写ってたりするもんよ?」
サバサバした口調で悪戯気味に口角を上げてみせた。
ピントをずらして。そう言われれば確かに。いつも真正面で画面いっぱいに溢れてたのはお兄。
「ヨシヨシ、妹の鏡だ梓は」
大根とジャコのチョレギサラダを口に運ぶ秋生ちゃんに、軽くいなされる。
「お兄さんも落ち着いたんだし、次は自分の人生考えなさいよ?目の前に落ちてたって気付かなかっただろうけど、世の中にはお兄さんをしのぐイイ男なんて山ほどいるからね?」
彼氏を作れ、とあたしを諭すお姉さん。
「ブラコンが不治の病でも軽くなりゃいいと思うワケ。騙されたと思って、上でも横でも、ちょっと視点ずらしてみろって話。今まで端っこで切れてたのが丸ごと写ってたりするもんよ?」
サバサバした口調で悪戯気味に口角を上げてみせた。
ピントをずらして。そう言われれば確かに。いつも真正面で画面いっぱいに溢れてたのはお兄。