スイレン ~水恋~
途中、遅めのランチでお蕎麦屋に立ち寄った。まだまだ中間地点なのか、終点まであと少しか。早く知りたい好奇心と我慢が死闘を繰り広げてる感じで。
隆二は初めからカーナビには頼ってなかった。何気なく探りを入れても、笑ってはぐらかされた。
「イイ子にはご褒美あるかなぁ」
「子供扱いして!」
そっぽ向いて見せると、くしゃっと頭を撫でられる。いつものル-ティン。やっぱり勝てないわけなの、この男に。
しばらく走るうちに川を渡ったり緑も増えてきて、もっと先まで行くのかと思ったら。新しめな家がまばらに建つ閑静な通り沿いで、ふいに車を路肩に寄せた隆二。
手元でスマホを操作し、シャッターが上がるのを待ってハザードを点滅させながらバックしてく。どこかのガレージに入ったようだった。
隆二は初めからカーナビには頼ってなかった。何気なく探りを入れても、笑ってはぐらかされた。
「イイ子にはご褒美あるかなぁ」
「子供扱いして!」
そっぽ向いて見せると、くしゃっと頭を撫でられる。いつものル-ティン。やっぱり勝てないわけなの、この男に。
しばらく走るうちに川を渡ったり緑も増えてきて、もっと先まで行くのかと思ったら。新しめな家がまばらに建つ閑静な通り沿いで、ふいに車を路肩に寄せた隆二。
手元でスマホを操作し、シャッターが上がるのを待ってハザードを点滅させながらバックしてく。どこかのガレージに入ったようだった。