スイレン ~水恋~
誕生祝いをこっそり上乗せして、主役は隆二のはずだったのに。いつの間にか最初から最後まで甘やかされてたのはこっちで。
忙しい合間に選んでくれたプレゼントを思えば、心からの笑顔と『ありがとう』ぐらいじゃ足りなかったのを後悔した。あたしと出逢ってくれて、とか。あたしを幸せにしてくれて、とか。出し惜しみしなければよかった。
「なんか飲む?」
久しぶりのシェイカーを振る立ち姿に見惚れた。
ねぇこの男、極上でしょ。拡散したくなった。世界中。
「明日の夜からちょっと出かけるけどね。年越しには間に合うかなぁ」
「またなの~?ちょっとは働き方改革しなさいよぉ、会長さんのばかぁ~」
ブルー、オレンジ、口当たりのいいオリジナルカクテルでほろ酔いのあたし。本音がダダ漏れ。
「今年も伊沢さんに呼ばれてるから鳴子で待ってて。蕎麦もおせちも用意しとくってさ?」
忙しい合間に選んでくれたプレゼントを思えば、心からの笑顔と『ありがとう』ぐらいじゃ足りなかったのを後悔した。あたしと出逢ってくれて、とか。あたしを幸せにしてくれて、とか。出し惜しみしなければよかった。
「なんか飲む?」
久しぶりのシェイカーを振る立ち姿に見惚れた。
ねぇこの男、極上でしょ。拡散したくなった。世界中。
「明日の夜からちょっと出かけるけどね。年越しには間に合うかなぁ」
「またなの~?ちょっとは働き方改革しなさいよぉ、会長さんのばかぁ~」
ブルー、オレンジ、口当たりのいいオリジナルカクテルでほろ酔いのあたし。本音がダダ漏れ。
「今年も伊沢さんに呼ばれてるから鳴子で待ってて。蕎麦もおせちも用意しとくってさ?」