壬生狼の恋ー時を超えたふたりー
11月に入ってすぐ、御陵衛士を粛清するという命令が近藤先生の口から伝えられた。
作戦は伊藤先生を近藤先生が呼び出し、酒を飲ませて泥酔させた後、油小路まで連れ出してそこで待機している新選組の隊士と戦わせると。
泥酔しているため、伊藤先生は簡単に逝けるだろうと近藤先生は考えているが、その後騒ぎを聞きつけた他の御陵衛士がどのように動くかわからないため、今回の粛清には新選組の中でも特に腕に覚えのあるものが選ばれた。
私も参加する側として選ばれ、作戦の内容を詳しく聞くことができた。
この時に近藤先生は土方先生ににらまれながらもひとつだけ重要なことを言った。
「藤堂だけは殺すな。
あいつはまだ若いし、剣の腕が優れている。
新選組にほしい人材だから、とりあえず逃がせ。
そして粛清が終わった後、ひそかに新選組へ連れ戻す。」
この命令は全員にではなく、沖田先生、斎藤先生、永倉先生、原田先生、そして私の5人にだけ伝えられた。
この命令で一番重要なことはわざとではなく、間違って逃がしてしまったというふりをしろということだった。
作戦は伊藤先生を近藤先生が呼び出し、酒を飲ませて泥酔させた後、油小路まで連れ出してそこで待機している新選組の隊士と戦わせると。
泥酔しているため、伊藤先生は簡単に逝けるだろうと近藤先生は考えているが、その後騒ぎを聞きつけた他の御陵衛士がどのように動くかわからないため、今回の粛清には新選組の中でも特に腕に覚えのあるものが選ばれた。
私も参加する側として選ばれ、作戦の内容を詳しく聞くことができた。
この時に近藤先生は土方先生ににらまれながらもひとつだけ重要なことを言った。
「藤堂だけは殺すな。
あいつはまだ若いし、剣の腕が優れている。
新選組にほしい人材だから、とりあえず逃がせ。
そして粛清が終わった後、ひそかに新選組へ連れ戻す。」
この命令は全員にではなく、沖田先生、斎藤先生、永倉先生、原田先生、そして私の5人にだけ伝えられた。
この命令で一番重要なことはわざとではなく、間違って逃がしてしまったというふりをしろということだった。