壬生狼の恋ー時を超えたふたりー
私は近くにいた相手と刀を交え、どうにか一手を与えようと奮闘していた。
相手も相当の手慣れで私はかなり押されてしまっている状況だった。
周囲を見渡すと数では新選組の方が圧倒的に有利なのだが、戦況としては同じくらい、もしかしたら御陵衛士の方が上なのではないかと思われるほどだった。
ひたすら自分の刀で相手の刀を受け止め、隙を見ては刀を振りかざすということを何度も繰り返しているうちに私の腕は限界が来ていた。
相手の一手は重く響き、それが継続してくるため、私の手はしびれてしまっていたのだ。
もしここで不意を突いて相手の刀を飛ばせれば勝てるかもしれない。
一瞬そんな考えが頭の中をよぎった。
しかし私はそれをしなかった。
斎藤先生と絶対にしないと約束したから。
私の表情は苦悶に満ちた表情へ変わり、そろそろ限界と心の中で思ったころ、斎藤先生が助けに来てくれたのだ。
「杉崎、よく耐えた。
あとは俺に任せろ。」
斎藤先生は横から私が受けていた相手の刀を受けると一気に押し返した。
斎藤先生が加わったことで一気に形勢は私たちの方へ傾いた。
私は斎藤先生の援護をしながら、斎藤先生の戦いを見守った。
時を同じくして、御陵衛士の藤堂先生を永倉先生と原田先生が戦っており、端から見るとお互いが本気を出しているように思えるほど迫力があった。
離れているため何と言っているのか聞き取れなかったがずっと永倉先生と原田先生の口が動いており、藤堂先生を逃がそうとしているのだろうということが想像できた。
私はその光景を見て安心し、目の前の相手の方に向き直った。
相手も相当の手慣れで私はかなり押されてしまっている状況だった。
周囲を見渡すと数では新選組の方が圧倒的に有利なのだが、戦況としては同じくらい、もしかしたら御陵衛士の方が上なのではないかと思われるほどだった。
ひたすら自分の刀で相手の刀を受け止め、隙を見ては刀を振りかざすということを何度も繰り返しているうちに私の腕は限界が来ていた。
相手の一手は重く響き、それが継続してくるため、私の手はしびれてしまっていたのだ。
もしここで不意を突いて相手の刀を飛ばせれば勝てるかもしれない。
一瞬そんな考えが頭の中をよぎった。
しかし私はそれをしなかった。
斎藤先生と絶対にしないと約束したから。
私の表情は苦悶に満ちた表情へ変わり、そろそろ限界と心の中で思ったころ、斎藤先生が助けに来てくれたのだ。
「杉崎、よく耐えた。
あとは俺に任せろ。」
斎藤先生は横から私が受けていた相手の刀を受けると一気に押し返した。
斎藤先生が加わったことで一気に形勢は私たちの方へ傾いた。
私は斎藤先生の援護をしながら、斎藤先生の戦いを見守った。
時を同じくして、御陵衛士の藤堂先生を永倉先生と原田先生が戦っており、端から見るとお互いが本気を出しているように思えるほど迫力があった。
離れているため何と言っているのか聞き取れなかったがずっと永倉先生と原田先生の口が動いており、藤堂先生を逃がそうとしているのだろうということが想像できた。
私はその光景を見て安心し、目の前の相手の方に向き直った。