壬生狼の恋ー時を超えたふたりー
つまり、旧幕府軍が官軍になる可能性はまだ残っており、一時休戦になったことでけがを負ったものがそのまま戦いに出なくてもよくなったのだ。

これは深い傷を負った旧幕府軍にとって吉報だった。

望みを捨てずに、戦うことができるというのはひとりひとりの士気を高め、先の戦いでけがを負ったものも治るまでは前線に出なくて済むということで傷の治りが早いことが予想されていた。
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