壬生狼の恋ー時を超えたふたりー
函館政権は3隻の船を一か所に集結させ、その後に新政府軍のいる宮古湾まで行き、奇襲をかける作戦が立てられた。
上陸を拒む函館政権と上陸して制圧したい新政府軍の戦いは激化すると考えられていた。
しかし、ここで予想外のことが起きた。
3隻のうち一隻が座礁か転覆したらしく集まるべき場所に来ず、もう一隻も来たものの、暴風雨に動力をやられてしまっていた。
俺は唯一無事な船に乗っていたので、このまま作戦に従うことにした。
一気に不利に立たされたが、函館政権の決めた作戦に変わりはなく、1隻だけで宮古湾に奇襲をかけることに決まった。
まだ日が昇る前に宮古湾へと近づき、相手が油断している間に銃で攻撃するという奇襲は一応成功した。
しかしその後すぐに新政府軍の反撃が始まり、宮古湾は一気に戦火に包まれた。
武器に関しては新政府軍の方がいいものを使っていた。
俺たちが使っているものは一発ごとに弾を装填しないと使えない小型銃、相手は何発も一気に打てる西洋の最新武器というのがふさわしいガトリング砲などを使用していた。
俺たちはその格好の的となり、次々に仲間を失っていった。
その中にはこの船の船長や新選組の時からずっと一緒に戦ってきたものなどがいたため、俺の心はもう限界だった。
このまま戦っても勝機がないと判断した海岸奉行の荒井は一時撤退を命じた。
撤退したところで新政府軍はどうせ追ってくるのだろう。
俺はそう思っていたのだが、奴らが追ってくることはなかった。
どうやら俺たちの放った銃弾が船の航海に必要不可欠なところに当たっており、航行不可能になっているらしかった。
こうして宮古湾での戦いはどちらも大きな損失を出して終了した。
上陸を拒む函館政権と上陸して制圧したい新政府軍の戦いは激化すると考えられていた。
しかし、ここで予想外のことが起きた。
3隻のうち一隻が座礁か転覆したらしく集まるべき場所に来ず、もう一隻も来たものの、暴風雨に動力をやられてしまっていた。
俺は唯一無事な船に乗っていたので、このまま作戦に従うことにした。
一気に不利に立たされたが、函館政権の決めた作戦に変わりはなく、1隻だけで宮古湾に奇襲をかけることに決まった。
まだ日が昇る前に宮古湾へと近づき、相手が油断している間に銃で攻撃するという奇襲は一応成功した。
しかしその後すぐに新政府軍の反撃が始まり、宮古湾は一気に戦火に包まれた。
武器に関しては新政府軍の方がいいものを使っていた。
俺たちが使っているものは一発ごとに弾を装填しないと使えない小型銃、相手は何発も一気に打てる西洋の最新武器というのがふさわしいガトリング砲などを使用していた。
俺たちはその格好の的となり、次々に仲間を失っていった。
その中にはこの船の船長や新選組の時からずっと一緒に戦ってきたものなどがいたため、俺の心はもう限界だった。
このまま戦っても勝機がないと判断した海岸奉行の荒井は一時撤退を命じた。
撤退したところで新政府軍はどうせ追ってくるのだろう。
俺はそう思っていたのだが、奴らが追ってくることはなかった。
どうやら俺たちの放った銃弾が船の航海に必要不可欠なところに当たっており、航行不可能になっているらしかった。
こうして宮古湾での戦いはどちらも大きな損失を出して終了した。