壬生狼の恋ー時を超えたふたりー
杉崎さんが心を鬼にしてまで刀を振るっているのかは新選組では有名な話だ。
それを知らないとは言わせない。
「あぁ、守るためだろう。」
「そうですよ、仲間を守るために刀を振るってるんですよ。
仲間を殺すために刀を振るってるんじゃない。
杉崎さんは谷の介錯をしたことで完全に心を壊してしまったことは知っていますよね?
局長があんな命令をしなければ杉崎さんは心を壊すことはなかった。」
俺は相手が局長だとしてもこれだけは言いたかった。
あんたのせいでひとりの隊士が駄目になったのだと。
それを知らないとは言わせない。
「あぁ、守るためだろう。」
「そうですよ、仲間を守るために刀を振るってるんですよ。
仲間を殺すために刀を振るってるんじゃない。
杉崎さんは谷の介錯をしたことで完全に心を壊してしまったことは知っていますよね?
局長があんな命令をしなければ杉崎さんは心を壊すことはなかった。」
俺は相手が局長だとしてもこれだけは言いたかった。
あんたのせいでひとりの隊士が駄目になったのだと。