壬生狼の恋ー時を超えたふたりー
「俺はもう行きますね。」

このままここにいても恥ずかしいだけだったので、俺は「稽古をつけないといけないから」と言い訳をしてその場から立ち去った。

一度気づいてしまった気持ちはどうしたら気づかないふりができるのだろう。

俺はそう思いながらこの日一番隊の隊士に稽古をつけていた。
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