壬生狼の恋ー時を超えたふたりー
浅野はようやく覚悟を決め、三条大橋の隅から立ち上がると大石隊を呼びに町屋の方へ向かって走っていった。
しかし浅野は乱戦を恐れたためか町屋へ行くのに近道となる三条大橋を通らずに遠回りで町屋へと向かったのだ。
浅野の到着により、三条大橋で現在新選組と土佐藩が戦っていると知った大石先生はすぐに町屋で待機していた隊士を呼び寄せ、三条大橋へと向かった。
現場となっている三条大橋では逃げる土佐藩の藩士を新選組が追いかけるという状態になっており、予定していた包囲網が完成しなかったことで、新選組はかなり窮地に立たされていた。
「原田、すまない。
来るのが遅くなってしまった…」
原田先生たちと合流した大石先生は抜刀し、土佐藩の藩士の刀を交わしつつ原田先生に謝った。
「浅野がああなるなんて誰も予想していなかった…
でも、今はやれることをやるだけ、そうだろう?」
「あぁ、そうだな。」
原田先生と大石先生が数言会話を交わしているのを私は近くで土佐藩と闘いながら聞いていた。
完全に不利な状況に立たされている新選組が今やるべきことはひとりでも多く捕縛し、逃走者を少なくするということだった。
しかし浅野は乱戦を恐れたためか町屋へ行くのに近道となる三条大橋を通らずに遠回りで町屋へと向かったのだ。
浅野の到着により、三条大橋で現在新選組と土佐藩が戦っていると知った大石先生はすぐに町屋で待機していた隊士を呼び寄せ、三条大橋へと向かった。
現場となっている三条大橋では逃げる土佐藩の藩士を新選組が追いかけるという状態になっており、予定していた包囲網が完成しなかったことで、新選組はかなり窮地に立たされていた。
「原田、すまない。
来るのが遅くなってしまった…」
原田先生たちと合流した大石先生は抜刀し、土佐藩の藩士の刀を交わしつつ原田先生に謝った。
「浅野がああなるなんて誰も予想していなかった…
でも、今はやれることをやるだけ、そうだろう?」
「あぁ、そうだな。」
原田先生と大石先生が数言会話を交わしているのを私は近くで土佐藩と闘いながら聞いていた。
完全に不利な状況に立たされている新選組が今やるべきことはひとりでも多く捕縛し、逃走者を少なくするということだった。